介護の職業は、慢性的な人手不足に悩ませられている。このような状況のしわ寄せを受けているのが、現在介護の職場で勤務している人たちである。
働く人が少ないゆえに必然的に勤務時間や勤務日数が増えていき、その苦労が重くのしかかってきているのだ。肉体的な疲労に耐えきることができずに辞めていく人も多いし、精神面の疲弊によりうつ病になる人もいる。
この「介護うつ」といわれるうつ病は、発症すると億劫感、憂鬱感、焦燥感といったものを感じるようになり、業務に支障をきたしてしまったり、最悪の場合家に引きこもってしまうこともある。
仕事によるストレスや責任感といったものが原因となり精神的に追い詰められていくこと発症につながるため、本来ならば勤務している人に関しても手厚いケアを施していかなければならないのだ。
この仕事の離職率は現在非常に高くなっていて対策をしていかなければ、退職者が増えていくことに歯止めかけることができない。
まず、うつ病になる人を減らすために働きかけていくことが重要になるだろう。根本の原因はストレスのため、ひとりひとりに自分が今どのようなストレスを感じているのかということ自覚させるように促していかなければならない。
そして、常に仕事において相談をする場を設けて、責任感による不安を取り除くことも求められる。必要不可欠な仕事であるがゆえに、働く人たちをしっかりと守っていく環境をつくっていかなければならないだろう。